これでコンビニへ行きたいシリーズ
第40回は1966 McLaren M1B
編集2/29

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自動車レースおいては、もちろん技術革新や競技レベルの向上も楽しみのうちですが、なんというか最近は洗練され過ぎてしまってワイルドな感じが薄れていっているような気がするのです。長年に亘って自動車メーカーが鎬を削って挑んでいるとすれば、それは当然の流れではあるものの、もちょっとゴツゴツしたレースも観たいなぁと思っていたのです。じゃぁどんなのが観たいんだろうか...どんなレースカーが良いんだろうか...いろいろと思いを巡らせるうちに、久しぶりにコンビニへ行きたくなる車がありました。
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マクラーレンという名は、自動車あるいは自動車レースに明るくなくとも、見聞きしたことがあるのではないでしょうか。F1でもおなじみですね。多くのレースで勝ってきた強豪として知られているこのチームも、元はブルース・マクラーレンさんのチームだったのです。2003年にフェルナンド・アロンソが優勝するまでは、F1最年少優勝者だった彼は、生きていれば今年75歳。オールドカーフェスティバルなんかで会うことができたのかもしれないなと思うと、何とも惜しいなぁと思います。

Can-Amシリーズ (カナディアンアメリカンチャレンジカップ)は1966年から1976年まで行われていたレースカテゴリ。第一期と第二期に分かれているこのレースは、オーバルコースを使わないロードサーキットのみで行われ、レギュレーションも比較的単純な、男気溢れるレース。このシリーズのエントラントに、マクラーレンチームがいたのです。車は改良が重ねられていきますが、なんといっても最初期のM1Bを僕は推したい。


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全長3733、全幅1498、全高889mm、車重839kgのコンパクトなボディを、シボレー製6178CC V8、550馬力のエンジンで動かすという、清々しいほどのワイルドさ。当時は2500cc以上ならいくらでも排気量を上げて良い決まりだったようですが、さすがはアメリカンV8と唸らせられる迫力じゃありませんか。Can-Am第一期は、二座(助手席あり)であることが決まりだったそうですが、となると...彼女を乗せてサーキットを走ったりもできるという、違った意味で夢の広がるレースカー。個人的な趣味としては、シングルシーターはF1なんかのフォーミュラカーだけで充分。耐久レースカーだってやっぱり基本は二座でないとねと。何故ってそれは公道を走る普通の車に近いから。それに隣に彼女を...ってこれは書いたか。

McLaren-F1スーパースポーツカーとして知られるマクラーレンF1の祖先と言えるこのM1B、思えばなんとなく面影があるような、そんな気がしてきます。1966年のシーズンは、全6戦のチャンピョンシップで3位に終わりましたが、ローラT70やシャパラル2E、フォードGT40なんかのライバル達と見比べても控えめなルックス。そこがまたいい。


1000馬力を超えるエンジンを極限まで軽くしたボディに乗せて、これでもかと言わんばかりのパワーで押していた時代からほんの少し前の頃、ワクワクする様な瞬間が、もしかしたら今よりもあったかもしれません。今となっては時代に合わずとも、それでもどこか、こういった車が駆け抜けるレースが観たいなと、ときどき思うのです。



Can-Amカーだけでなく、V8エンジン搭載車の中でも群を抜いて良い音であるM1B。一日中聴いていたいくらい素晴らしいエンジンサウンド。


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いいなぁ〜。これでコンビニまでハチミツ買いに行きたいなぁ。


掲載の画像は、conceptcarz.comnetcarshow.comからお借りしています。


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